いつも前のめり

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食う寝る処に住む処【家探し①】

いまの部屋に引っ越して1年と9ヶ月。

とくに「引っ越さなければならない」という理由はないのだけれど、家探しを始めた。

なんとなく続きそうだったので、①とナンバリングしてみた。

 

今のところ、賃貸でもいいし、良いところがあれば購入も検討している。

今回はどちらも対応できる不動産仲介と面談して、いろいろと要望や金銭的条件、妥協できるところ、絶対に譲れないところなどを打ち合わせしてきた。

その面談のなかで、今の部屋に「不満」はないんだよなあ、とは思った。

食う寝る処に住む処としては十分に要件を満たしている。

けれども、ちょっとした「もっと、こうだったらいいなあ」が思いのほか沢山積み上がっていることに気が付いた。

そして、他の部屋ならこれらもクリアできるのでは? と考えての家探し開始となる。

ひとつひとつの要望はたいしたことないんだけど、それが積み上がって困難になるのが家探しというもの。

犬の散歩で毎日のように1時間ほども歩いていると、「こんなに家はあるのになあ」と町並みを見上げて思う。

もちろん、続くのは「自分にピッタリの家ってないなあ」となる。

難しいよね…。

 

それからこの面談に際して色々と考えるうち、どうやら私の理想を掘り下げていくと、幼少期に過ごした実家が「理想」の原風景に近いことがわかった。

ただ、それは「田舎だったから叶っていた」みたいな部分が大きく、それを都会で叶えるのはかなり高いハードルをいくつも超える必要があるのも事実。

だったら田舎に引っ越せばいいじゃん~、とならないのも、家探しをしているのは「いまを生きている私」であって、「過去にあの理想の家で過ごせてた私」ではないという剥離の為せる困難さ…。

 

いまいる場所で理想の家を探すというのは、過去の理想を抱き締めて離さない私を、どのように慰めて説得するか、ということでもあるなあ、と感じた。

それは先週末の片付け作業中にも感じたのだけど、過去の思い出深い品を手放すのって、本当に難しい。

打ち捨てるというのは自傷のようだし、かといって、抱え続けるのも不健全なようにも思う。

 

上手に生きるって難しい~。